コンサルタントとして個人レッスンの現場では、「捨てなきゃ」という謎の感情をかけられたちょっとかわいそうなお洋服たちにたくさん出会います。
「捨てたい」と「捨てられない」の拮抗する気持ちの間で緊張感を保っているお客様とお客様の服!
「捨てらまい」というオーラを出すお洋服!
結論から言うと「捨てなきゃいけない衣類」なんてありません。
自分が好きで買ってきた、誰かにもらった、、、出会いこそそれぞれですが、その服とどう付き合うかは自分が決めること。
誰かに命令されるには日本はあまりにも自由です。
絶賛片づけ中のN様ですが、「ときめかない」とはっきりわかっているのに「手放す」ができないとお困りのパーカーがありました。
「ときめかない」と心は決まっています。
でも「さよなら」ができない。
高かったからとか色がどうこうとかの理屈じゃなく、なぜか「さよなら」ができない。
でもあると「ズーンと重い」。
でも「手放すとなると、、、なぜかできない」という不思議な状態。
実は私もありました。
何の変哲もない、グリーンのカットソーのワンピース¥1,900。
ときめかないが素材や形状がジム通いに便利でジム用にしていました。
でもどうしてもときめかない。(笑)
持っているのも、眺めるのも、そして「手放すのも」ズーンと重い。
でも新しいときめくモノを探すのも面倒くさくて、使っていました。
(講師なのにごめんなさい。)
それにしてもこの重さ、なんなんでしょうか?
愛情もかけずに無理やりジム用に働かせたからでしょうか?
別れの前の男女のように、もう、終わっているとわかって惰性で付き合うことほど女性を濁らすものはありませんね。
実利的な理由は様々あれど、結論としてもうときめかないと告げて、丁寧にお別れしました。
みなさんも、「捨てたいけど捨てらない」時は、
無理に今「さよなら」しなくていいです。
「ときめかない」とわかったままで、しばらく一緒にいればいいのです。
そういう人間関係もよくあるじゃないですか。笑
目にしてつらくないなら、ときめかないけど一緒にいればいいんです。
あまり原因や理由を詮索してくて大丈夫です。
だって、その間もどんどんときめくお洋服を選んでもらっているので、ときめき感度はどんどん磨かれていきます。
ほんの数十分、数秒の間にも、感度は上がるのです。
そのうちふと、本当にふっと手放せる瞬間がきます。
あんなに赤いパーカに「さよなら」ができなかったN様ですが、突然お別れすることを決意されました。
二人で心を込めて「ありがとうございました」と言いました。
N様と赤いパーカーの間の長い歴史の中で何があったのか、私にはわかりません。
でも、新しい人生を歩き始めると決めた時、パーカーも別れを悟ったのかもしれませんね。
さて、個人レッスンではお洋服の一枚一枚とこんなにがっつり向きあいます。
100着あったら最低でも100回向き合います。
向き合うのは自分のココロです。
そうするうちに「捨てなきゃいけない」のはその服ではなく自分のココロの何かだと直観します。
だからウルっときちゃいます。
卒業式のウルっと感に似ています。
Your Choice,Your Life
Chinaco
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