みなさま、片づいてますかー?
こんまり流片づけコンサルタントのChinacoです。
毎年2月8日は、針供養の日です。
折れたり、錆びたり、曲がってしまった針を豆腐やこんにゃくに刺して、
近所のお寺で供養していただき、
日ごろ使っている針の労をねぎらい、針仕事が上達するように祈願する行事です。
曲がって折れてもう使えなくなってしまった針をねぎらおう、
最期くらいは柔らかいものに刺してあげようという、
この発想が本当にすごいと思いませんか?
今、こんまりメソッドは世界中で特にアメリカで大人気ですが、
それには「神秘的な東洋思想」へのあこがれやミステリアスさがあると言われています。
モノに人格があるかのような発想は西洋には全くないので
斬新かつ新鮮な片づけ方法だったのが大ヒットの要因なのだそうです。
針供養のことを考えると、
「モノを大切に使いきる」
⇓
「使い切ったら別の用途でまた使い」
⇓
「もうどうしようもなく使い切ったら感謝とともに供養する」
私たち日本人の根底にはもともとこういう素晴らしいマインドがあり、
だから、こんまりメソッドも違和感なく受け入れら、
だからこそ、アメリカほど驚きをもって迎え入れられたわけでもなかった気がします。
しかし、
アメリカほどの「量」を買うワケではないのにモノにまみれてしまうのはなぜでしょう?
安くて質が良く、ピンポイントで欲しいココロをくすぐるモノがいつでもすぐ変える
気の利いた国、日本だからこその悩ましさでしょうか。
「捨てられない」とお嘆きのケースのほとんどは
捨てる時の痛みを感じるのがイヤで
かといってリサイクルに出す手間もめんどくさい、
という背景に理由があります。
「痛みの先延ばし」です。
誰でもモノを捨てるのは気持ちのいいものではありません。
ましてやまだ使えるモノだとその難易度はあがります。
けれど、生涯で手にする新品の量は昔をはるかに上回っています。
簡単に買って帰れるのに、あなたのモノを引きとりに来てくれる人は誰もいません。
買ってきた責任は使い、捨てるまで、捨て方にまで及びます。
針供養をしていた昔の人たちのように(いまでも行われている習慣です!)
あんな優しい気持ちで、モノの最期を看取り、送り出してあげませんか?
モノを捨てることは「使うこと」「捨てること」「選ぶ」ことを教えてくれます。
人生50年だったころより2倍も寿命が延びると、
モノがなかった時代と真逆の価値観が生まれるのですね。
どんな時代であっても「選ぶ」ことが大切。
シンプルに「ときめく」ものを選んでください。
買えても買えなくても「ときめく」ものを「選ぶ」ことは可能です。
お裁縫箱に折れたり曲がったりした針のある方は、
今年は針供養に出かけてみてはいかがでしょうか?
いにしえの伝統行事には復活のパワーが秘められています。
破壊と再生。
それもこんまり流の片づけの魔法と似ていますね。
Your Choice,Your Life
Chinaco
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